林先生 いいほね.jp監修
原宿リハビリテーション病院 名誉院長
林 泰史 先生

当サイト監修の原宿リハビリテーション病院 名誉院長・林泰史先生から、骨粗しょう症を防ぎ、丈夫な骨を保つためのポイントについてアドバイスをいただきました。

骨粗しょう症を防ぐのは、普段の心がけと医療機関の適切な利用

骨は、身体と動きを支える文字通りの「芯」の役割を果たしています。
そのため、健康で丈夫な骨を保ち続けることは、私たちが歳を重ねても健やかにハツラツと生活するための重要なポイントです。

「骨粗しょう症」は、その骨の強度が弱まり、骨折しやすくなってしまう疾病です。 女性は男性と比べ有病率が高く、日本国内での患者数は女性980万人、男性300万人の合計1280万人と推計(※1)されています。 即、命をおびやかすような疾病ではありませんが、特に高齢者の場合、骨がもろくなり骨折することで外出や運動が制限され、運動機能が衰えて「要介護」にもつながるなど、決して軽視できません。

骨粗しょう症の予防においては、以下の2点が重要です。

  1. 食生活や運動を通じて骨を丈夫に保つよう普段から心がけること。
  2. 病院など医療機関を適切に利用し、骨粗しょう症のリスクがないか定期的にチェックしておくこと。

1.は、乳製品をはじめ、魚介類や緑黄色野菜、納豆など、骨の形成に役立つカルシウムやビタミンD、ビタミンKが含まれる食品の必要摂取量をきちんと摂ることと、ウォーキングやジョギングなど、適度な運動を生活の中に取り入れるようにしましょう。

2.は、医療機関で定期的に検診を受け、骨の強さの指標となる「骨密度」の値や、自分でも気づきにくい「脆弱性骨折(※2)の危険性」がないか、糖尿病や腎臓病、心臓疾患など骨に悪影響を与える疾患リスクが高まっていないかをチェックしましょう。
特に女性は、40歳を過ぎたら、自治体で行われている5年ごとの節目検診なども利用して、定期的に骨密度検診を受けましょう。

もし、骨粗しょう症の診断を受けた場合には、骨折を防ぐため、医師による治療の必要があります。
かかりつけの医師の指導を守り、ご家族とも協力しながら治療を継続していくことが大切です。

※1 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会『骨粗鬆症の 予防と治療ガイドライン 2015 年版』(日本骨粗鬆症学会,日本骨代謝学会,骨粗鬆症財団、2015年)による。
※2 転倒か、それ以下の外力による骨折。

medial-items.com