骨粗しょう症対策でロコモティブシンドロームを防ごう
ロコモティブシンドロームという言葉を聞いたことがありますか?
日本語では「運動器症候群」といい、運動器※ の衰えによって要介護になりやすい状態を表す言葉です。
ご存知のように、我が国は世界においてトップクラスの長寿国です。
年齢を重ねても自分の脚でイキイキと歩き、充実した生活を送ることは、誰もが理想とするところでしょう。
しかし実際には、介護が必要となる人が少なくありません。
長寿であるということは、それだけ長い期間、運動器を使用し続けることです。
年齢とともに運動器が衰え、ロコモティブシンドロームになる可能性が高くなるのは避けられない問題といえるでしょう。
では、ロコモティブシンドロームは具体的に、どのようにして起こるのでしょうか。
原因として、大きくは「骨や関節の病気」「筋力の低下」「バランス能力の低下」の3つが挙げられます。
これらによって「立つ」「歩く」といった動作が困難となったり、転倒や骨折のリスクが高くなったりするのです。
そのうち、「骨や関節の病気」のなかでも頻度の高い病気の1つとして、骨粗しょう症は位置づけられます。
すなわち、骨粗しょう症を予防することは将来ロコモになるリスクを下げることにつながるのです。
※運動器=体を動かすことにかかわる骨、関節、筋肉などの総称