骨粗しょう症を治療する薬って?/ビスフォスフォネート製剤 (1)
〜その効果と種類
2018年6月15日
ビスフォスフォネート製剤は骨量を増やし骨折を防ぐ薬
骨粗しょう症の治療薬として多く使われるビスフォスフォネート製剤ですが、服用の際には留意しなければならない点があります。
ビスフォスフォネート製剤は、水以外の飲み物や食べ物が胃の中にあると、十分体に吸収されません。そのため、起床後すぐの空腹時にコップ1杯の水で服用し、その後の食事までは30〜60分間空ける必要があります。また、口の中や食道に付着するとその部分を刺激し、炎症やただれを起こしてしまう危険性があるため、その30〜60分間は横にならないようにします。
とはいえ、ビスフォスフォネート製剤を服用する人のなかには、体を起こしたままでいることが難しい人や、仕事や生活リズムなどの関係で、毎日の服用が難しい人もいるかもしれません。近年、そうした問題を解決してくれるさまざまな剤形(薬の形態)、服用間隔のビスホスネート製剤が使用されるようになりました。
まず、剤形では錠剤タイプに加えて、ゼリータイプ、点滴タイプ、静脈注射タイプなどがあります。服用間隔も1日1回から1週間に1回、4週間(1か月)1回、1年に1回のものが登場しています。
骨粗しょう症を治療することになった場合、どの剤形・服用間隔を選ぶかは、体や生活の状況に合わせて医師と相談するようにしてください。